有機物リサイクルシステムで持続可能な社会を
正和電工株式会社
自然の力で分解できない大量の糞尿は土壌汚染、そして環境破壊へとつながります。正和電工のバイオトイレシリーズはこうした問題の解決に取り組みます。 バイオトイレBio-Luxイメージ バイオトイレBio-Lux国土交通省認定・新技術NETIS No.HK040017-A
   
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正和電工株式会社
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TEL:0166-39-7611
FAX:0166-39-7612

メディアに取り上げられた最新の情報・記事の抜粋をご紹介いたします。
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景観汚す糞や生ごみ バイオトイレが解決
宮崎経済新聞(2004年12月27日)より抜粋

 最近、公園で「ペットの糞はお持ち帰り下さい」という看板をよく見かける。飼い主が糞の後始末をしない為苦情が相次いでいる証拠である。 北海道の正和電工(株)はペットの糞処理機を開発、大分市に無償で貸し出したところ飼い主のマナー向上を促進したという。 街並みを汚すものとして生ごみもその一つ。同製品の効果を聞きつけた全国の自治体はこの糞処理機を活かし、ごみ処理問題の根本から解決しようとしている。
大分市では今年5月から市内2か所に糞処理機を1年間の期間限定で試験的に設置し、飼い主のマナー向上を啓発していた。付近住民ら400人を対象にアンケートしたところ「糞が少なくなった」と答えた意見が最も多く糞処理機の効果は発揮されているようだ。 ただし効果があったのは処理機周辺だけ。処理機を設置しなければマナーが守れないとは悲しい話だが、効果があることは確かなようだ。
この処理機を無償で貸し出したのが正和電工(株)。北海道では雪解け後の道路が糞で汚いことから、3年前にペット用の糞処理機を開発した。 これは水や薬品を一切使わないエコバイオトイレとして販売されていた人間用の商品をペット用に改良したもの。処理に必要な物はおがくずのみ。 臭いも殆ど無くコストも電気代が月に800円程度。環境に配慮された商品として徐々に全国各地で認知されつつある。 一般家庭用の生ごみ処理機(1日あたりの処理能力約3kg)としても活用できるところがポイントで、ごみ処理に悩む自治体の間ではこのような話が進んでいる。 「負担率は別として各家庭に1個ずつ配布したらどうかという話が持ち上がっています。問題が多い2つのゴミを家庭毎で処理。これで街並みもきれいになります」と同社の橘井社長。ごみ処理には大規模な処理場が必要だが、建設地については地域住民の反対が伴い面倒。 生ごみ処理施設は世間の嫌われ者であった。これまで一括で処分していたごみを、これからは集めない。「個別・分散・少量」がこれからの将来、ごみ処理のキーワードになるのではと同社社長を含め全国の自治体が、ペット用バイオトイレの効果に期待している。

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バイオマス利活用促進に期待 EFAFFリポート
環境新聞(2004年12月1日)より抜粋

 EFAFF2004(第五回農林水産環境展)が先月26日、3日間の会期を終え盛況裏に閉幕した。今回は、各種バイオマスのエネルギー利用に関する技術・製品が増加。また、特に木質系バイオマスについては、炭化装置などが多数展示されており、従来のコンポスト化だけでなく、バイオマス利活用のための様々な手法が紹介された。
正和電工は、水を使わずにオガクズにより有機物を資源化する「バイオトイレ」を展示。中でも、現在実証試験中の家畜用は悪臭を防ぎながら水を使わずに手軽に処理できることから注目されている。その他、移動可能で、電源があればどこでも使用できるという特長から、工事現場用の仮設トイレなども来場者の関心を集めていた。

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編集長の直言 動物園の駐車場とトイレ、そして“口利き”の話
あさひかわ新聞(2004年11月30日)より抜粋

 少し前のこと、こんなメールが届きました。
−旭山動物園の駐車場の誘導員はいったいどんな身分の人なんでしょう? 態度が横柄で、周りにある有料駐車場とグルのようです。先日、動物園に行ったときに無料駐車場を利用しようと思ったところ、満車。 空きを待とうとすると、そこに止まるなと怒鳴られ、隣にある有料駐車場に行けとのこと。 後に気づいたのだが、正門以外にも無料駐車場があり、そこは満車ではなかった。 日本一の動物園と言われているだけに、「動物園」以外の部分も注目されていることに気づいて欲しい。
動物園に関してもう一つ、読者からのメールを。
−旭山動物園のパスポートを持っていて、今年は十回も行きました。混雑ぶりは、数年前のそれと比べようもなく、うれしくもあり一方で、異常とも思えるフィーバーぶりに少々、参ってしまうこともありました。
動物園のトイレのことについて、あさひかわ新聞の記事の中で菅野前園長が 話しているのを読んでバイオトイレの有難さを私自身も改めて見直したものです。 ところが、市議会で「動物園に水洗トイレを設置せよ」という論議が交わされているのを 知りました。確かに、夏の混雑時、私もバイオトイレを何度か使いましたが、 使用頻度が高いためでしょうか、ちょっとアンモニア臭が強かったと記憶しています。 しかし、私は、旭山動物園は環境にやさしい、地元企業が開発したバイオトイレを使う、 という姿勢を通した方がいいと感じます。
上野動物園や札幌の円山動物園を超すような混雑は、そうそう続かないのではないか、と私は考えます。二年か、三年か、 五年後か、とにかく五十万人とか、せいぜい六十万人程度。 つまり、今年の半分くらいの入園者で、かつてのように、ゆっくりと動物を見て、 飼育係さんのガイドを聞いて、のんびりと芝生の上でお弁当を広げられる、そんな数に 落ち着くのではないか、そう思うのです。
菅野前園長が記事の中でおっしゃっていたように、設置が簡単なバイオトイレの場合、 大勢の入園者が来ると予測されれば設置して来園者が減れば撤去すればいいのです。 水洗トイレに慣れている人にとっては、多少の不便や違和感があるかもしれません。 でも、地球なり、環境をテーマに園づくりを続けて来た旭山動物園のトイレは これなんだ、と主張すればいいのではないでしょうか。水洗トイレを新たに作るとなれば、 下水道の工事も必要でしょう。億単位のお金がかかることになります。 百万人以上を見越して、大層なトイレを作る必要はありません。その大きなお金は、 動物園の施設そのものにかけるべきです。あえて断っておきますが、私はバイオトイレ 業者の回し者ではありませんよ。
このトイレの問題については、過日、偶然市水道局に取材していた。担当者は、 「すべてを水洗トイレにとは考えていない。ただ、動物園の場合、小便で便う人が 殆どで、水分が多くなり、バイオトイレの処理能力を超えてしまう例が見られた。 賓客が来ることを考えても、やはり最低一カ所は水洗トイレが必要なのではないか」との 答えだった。駐車場の問題にしても、トイレにしても、「動物園なんか閉めてしまえ」だの 「民間委託だ」だの、市議会に散々叩かれた時代には思いもかけない話ではある。

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バイオトイレで悩み解消 環境時代、流れ追い風
朝日新聞(2004年11月6日)より抜粋

 人が集まるところトイレは切っても切れない。今年、旭山動物園には120万人が訪れた。ここでもトイレは悩みの種になっている。
その解消に一役買っているのが、園内に点在するログハウス風の小屋だ。正和電工が開発したバイオトイレが置いてある。
仕組みは簡単。便槽のおがくずを温めスクリューで混ぜると、弁の水分が蒸発し、固形分は腸内細菌と微生物が分解する。においもない。分解できない窒素などはおがくずに付肥料になる。
大雪山系の一つ、黒岳の山頂近くにも、同社のトイレはある。富士山頂にも設置された。
正和電工は家電製品の卸が本業だ。大型電器店が増えて売り上げが落ちたため、10年ほど前から生ゴミ処理器などを扱うようになった。
そんなころ社長の橘井敏弘さんが、東京であった環境関連製品の展示会で、バイオトイレと同じ仕組みのトイレのチラシを見つけた。
「これはいける。ピンと来た」すぐに業者のある長崎県に飛んで代理店契約を結んだ。業者が倒産した後には権利を買いとった。外部の企業と協力して、処理能力を高めるなど改良を重ね、98年から売り出した。
従業員10人の会社には3、4年前から、中国、ロシア、東南アジア諸国の産官学関係者が訊ねてくるようになった。露中英3カ国語のカタログも作った。
「10カ国以上から来たでしょうか。水を使わず川も汚さないなんて本当にできるのか、と半信半疑でやってきては熱心に見ていきますよ」
これまで1200台を販売した。売り上げは本業を大きく逆転した。月約30トンの処理が出来る家畜用の大型バイオトイレも、来年8月の実用化を目指している。
さて、旭山動物園。3年前からバイオトイレは徐々に増え、現在27台。
「増やしさえすれば、新たな処理施設なども作らずに問題は解決すると思います」
時代の流れを追い風にしたい。橘井さんの期待は膨らみ続けている。

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家畜用バイオトイレ 微生物で糞尿処理 正和電工が来夏発売へ
環境新聞(2004年11月3日)より抜粋

 電機とオガクズを用いたバイオトイレを製造・販売している正和電工はこのほど、家畜糞尿を資源化する家畜用大型バイオトイレ「S2400」の開発にめどをつけ、来年8月から販売を開始する。
同製品は、オガクズを入れた便槽に家畜糞尿を投入し、スクリューでかき混ぜ、熱で水分を蒸発。固形物は微生物により水分と二酸化炭素などに分解するというシステム。糞尿だけでなく、食品残滓や牛の屠殺の際の血液なども処理でき、残ったオガクズは良質な有機肥料になるという。
北海道畜産公社上川事業所と実施した実証試験では、1日約2tの糞尿を約6000円/tで処理できることも確認している。
その他、メンテナンスが2〜3ヶ月に一度オガクズを交換するだけで容易なことや、サイズが横約12×高さ約2.3×幅約2.2mで移動可能などの特徴がある。
また、人の屎尿にも対応でき、旭山動物園で実施している試験運転でも、これまでに約120万人分が処理できたとしている。同社の橘井敏弘社長は、最近の台風や地震などの災害に関して「後処理が不要なので、災害時の生ごみや屎尿の処理にも十分に対応できるとし話している。
今後、水循環も視野に、蒸発の際に発生する水蒸気などを回収して再利用するなどの改良を図っていく方 針だ。
当初の販売価格は3600万円だが、将来的には3000万円以下にする予定で、畜産業の他食品工場や食肉センターなども対象に、5年後には500台の販売を見込んでいる。

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リサイクルビジネス最前線レポート
ウイングサッポロ(2004年12月号)より抜粋

 道内のリサイクル産業が元気だ。それは、消費型社会が終焉を迎え、循環型社会へ向けて動き出している証でもある。
そのような状況の中、他社にない優れたリサイクル技術を持つ道内企業が出現している。
水を使わず、おがくずに潜む微生物を利用して糞尿を水と二酸化炭素に分解するバイオトイレを開発したのが、正和電工だ。
同社が開発した資源化エコバイオトイレ「パイオラックス」は、水を全く使わず、臭いもない。しかも、汲み取り不要で、糞尿は土壌改良の肥料などにも再利用できるという画期的なシステムだ。
橘井社長は、「バイオトイレは昔からあるが、耐久性がない、処理能力が低いとまったく信用カがありませんでした。そこで、耐久性と処理能力に優れた製品を作ろうと、攪拌するスクリューを酸化しにくいステンレス素材にし、溶接や加工技術も工夫するなど、改良、改善を重ねました」と語る。
このバイオラックスが一躍脚光を浴びるきっかけとなったのが、2001年に富士山の環境保全を目的に行われた新型トイレの利用実験。3種類のトイレで比較実験を行った結果、同社の「バイオラックス」の性能が一番良く、かつ使用頻度も高いことか分かったのだ。
今年100万人を越える来場者数を記録した旭川市の旭山動物園でも、5月から同社のバイオトイレを試験的に導入し、来場者に使用された。
水を使わないので、下水道工事が不要。その為、水道凍結などの問題がある北海道の冬の厳しい環境下でも屋外で使用できるメリットもある。同社の「バイオラックス」は全国で既に1200台設置され、一般家庭用、介護用をはじめ、ログハウス用、工事現場用、家畜の糞尿処理施設など様々な用途別に開発、販売されている。
現在、このバイオトイレに関する特許権7件、意匠権18件、商標権2件が確立。海外7ヵ国から引き合いがあり、ロシア・サハリンなどにも納入実績をもつ。
「中国、フィリピンなど東南アジアからの問い合わせも多く、見学者も大勢訪れています。水不定の地域では、水を使わないこのトイレが理想の糞尿処理方法になるはず」と橘井社長。
もともとは、電化製品の卸・販売会社だが、バイオトイレで脚光を浴びて以来、売り上げ構成比も大きく変わった。今や、売り上げ全体の7割近くをバイオトイレが占めるまでになった。さらに、今年は独創的環境プロジェクトに贈られる「第2回日本環境経営大賞」も受賞した。
「売れる物を作ろうと思ったわけではなく、水環境改善に貢献する為に必要な良い物を作ろうと思った」と言う橘井社長には、北海道・旭川という一地方から全国、世界へ発信するという自負がある。

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次世代担うし尿処理−シンポジウムで正和電工(株)のバイオトイレに期待
メディアあさひかわ(2004年11月号)より抜粋

 開発途上国や水資源の少ない国々では、水を使わないし尿・廃水処理システムの実現が急務だ。
(独)科学技術振興機構の5年間4億5000万円のプロジェクトとして国内4つの研究と海外実証実験が2年前から始まっている。今、水を使わないし尿・廃水処理方法として最も有望なのが、おが屑を使って分解処理する正和電工(株)のバイオトイレだ。
「サステーナブル・サニテーション(持続可能な屎尿・廃水の処理・衛生)システム」と呼ぶ。研究プロジェクトリーダー、船水尚行北大大学院教授は「約1日で糞尿が分解する。屎尿の95%を占める水分と固形分を分けると、97%を回収できる。次の世代の世界に貢献できる」と力説した。
10月1日、旭川市民文化会館で開いた「21世紀の水環境をバイオトイレで守る」と題した産学官シンポジウム。世界の最先端研究レベルは日本、スウェーデン、ドイツだという。そして今、この技術に関わる産業クラスターが旭川に育ち始めている。だからこそ今回旭川での開催となったのだ。会場は、関係業種の経営者らで満席。業界の関心と期待の高さをうかがわせた。

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やさしい「バイオラックス」
マガジンハウス an・an No.1436(2004年11月3日)より抜粋

 それは、群馬県の赤城山頂にある小沼という沼で、映画の撮影を行った時のことだった。公衆トイレにトイレットペーパーが設置してあり、便器の中央に、一見汲み取り式のような大きな穴がぽっかり開いているのに、臭いが全くと言っていいほどなかったのである。
こうした現場でのロケではトイレ事情が悪いのが常で、大抵の場合数分離れたところまで車を出すか仮設トイレを用意する。何しろ大勢が使用するものだから、芳香剤と排泄物の臭いが入り混じり、足場は泥まみれ、便器は…という状態になる。
「トイレチップにご協力をお願いします」と募金箱の据えてある赤城山のこのトイレは、北海道の正和電工という会社のオリジナル商品で「バイオラックス」というものだった。
それは、微生物を含む糞尿を、おがくずとともに発酵させ、水と二酸化炭素に分解して堆肥に変えるらしく、上下水道を使わないため、環境にも良いという画期的なトイレなのだとか。登山客の排泄物による汚染が著しかった富士山頂にも設置されているとのこと。 今後は災害時などでの活躍が期待されている。阪神大震災の時に、もしこれがあれば事情は大分異なっただろう。
「大便をしたら、必ず運転ボタンを押しましょう。ウンコがおが屑の中に消えます」。各個室には、写真と共に説明が気が張ってある。
少々生々しい感じが拭えないが、認知度の低いこのトイレ、老若男女問わず理解を得るには、まだまだ時間がかかるのだろう。
しかし、何よりもあの鼻を突くような臭いが全くなく、それゆえにか訪れる人々がきれいに使っている様子がうかがえるのがうれしい。女性スタッフたちと、悲鳴を上げんばかりに喜んで、いつもは我慢しがちなのを返上して、何度か用を足しに行った。
いずれ全ての公衆トイレが「バイオラックス」になり、快適且つ地球にやさしいトイレ生活を送れる日がそう遠くないことを祈っている。

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議会見たまま バイオトイレか水洗トイレか
あさひかわ新聞(2004年10月19日)より抜粋

 人気急上昇で、入園者数が激増している旭山動物園について、公明党の安口了氏がトイレの水洗化を強く求めた。しかし、雪原市長は「利便性を図る上では有意義」としたものの「車の渋滞緩和や駐車場問題など多くの課題があり、優先順位を立てて対応したい」と述べるにとどまった。確かに、水洗化は利用者に喜ばれることは間違いない。ただ、現在利用されているバイオトイレは旭川の地場企業が開発したものであり、これを有効活用することも重要な政策判断だ。
特に、旭山動物園は商工観光部の担当。とすれば、新たな商品開発を後押しする役割もあることから、すぐに水洗化ということにはならない。
安口氏も「すべてを水洗化すべき」とは言っていない。正面と東門、そしてホッキョクグマ館周辺のトイレだけを水洗化し、あとはバイオトイレで対応すればいいとしている。
入園者の急増でトイレが混雑しているのは事実。水洗化せずにバイオトイレを増設するのか、それとも一部を水洗化するのか、市は難しい判断を迫られることになる。

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バイオトイレを世界に 旭川で全国初のシンポ
北海道建設新聞(2004年10月6日)より抜粋

 旭川の正和電工がバイオトイレを研究開発して10周年になることを記念した産学官連携シンポジウムが1日、旭川市民文化会館で開かれた。 バイオトイレをテーマに扱ったシンポジウム開催は全国でも初めて。関心の高さから190人の参加者が集まり、立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。
主催は北海道大学農学研究科と同工学研究科。正和電工らが共催。シンポジウムは大学関係者の講演が4人、北大工学研究科の船水尚行教授の研究室学生らの研究発表のほか、上川支庁と畜産公社、旭山動物園の実証報告を行った。
冒頭、司会進行役を務めた橘井敏弘社長が挨拶。「糞尿で処理が難しいとされる液状でも対応できます」と品質の高さを呼び掛けた。
船水教授は新しい公衆衛生の役割について講演。「バイオトイレは産業クラスターのように多くの企業が集まって製造している。パイプで処理する下水道に代わり『集めず』『混ぜない』『循環型社会構築』をキーワードにできる旭川発のバイオトイレ技術を世界に広げていきたい」と期待を寄せた。

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産学官連携シンポジウム バイオトイレの活用法探る
あさひかわ新聞(2004年10月5日)より抜粋

 旭川生まれの技術を世界ヘ−環境に優しいトイレとして注目されているバイオトイレの産学官連携シンポジウム「21世紀の水環境をバイオトイレで守る」が一日、開かれた。
北大大学院の主催。開発メーカーの正和電工の共催。バイオトイレの研究開発が始まって10年。2000年に山梨県が富士山で実験を行ってから、臭いをほとんど出さず、周辺の環境も汚さない優れた効果が一躍注目を集め、注文はそれまでの10倍になった。現在は観光地や山岳地帯など、人が多く集まったり、水の使えない場所はもちろん、一般家庭への設置も増えている。さらに水不足や下水道の普及が遅れている発展途上国の環現問題の救世主になると期待されている。この日は学識経験者や市町村関係者など約二百人が活用法を探った。
北大大学院の寺沢実教授の講演ではバイオトイレの主役であるおがくずの機能を紹介「臭いもきつく、し尿の処理はやっかいと思われがちだが、80%以上を占める水分を除去すれば、むしろ生ごみよりも処理は簡単です」と指摘。参加者は「バイオトイレは効率の良い“水分蒸発装置”。おがくずには悪臭の原因のアンモニアを抑える効果がある」などと話す寺沢教授の説明に熱心に聞き入っていた。

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バイオトイレ開発から10年−利用拡大へ産学官連携
北海道新聞(2004年10月2日)より抜粋

 水を使わず、おがくずで糞尿を処理する「バイオトイレ」をテーマにした初の産学官連携シンポジウムが1日、旭川市民文化会館で開かれた。全国から自治体職員や関連企業社員、研究者ら約200人が出席し、北大教授らによるバイオトイレの研究や使用している団体からの報告に耳を傾けた。
同シンポは正和電工がバイオトイレを開発してから10年を迎えたのを機に、利点を知ってもらい、さらに利用を広げていこうと開かれた。
まず、北大大学院農学研究科の寺沢実教授がおがくずの特性を説明。「おがくずは水をよく吸うと同時に、蒸発もしやすい。糞と尿を混ぜて処理しても、アンモニアの生成を迎えて臭いが出にくい」などと話した。また、北大大学院工学研究科の船水尚行教授は「下水道による屎尿処理は世界的に難しい地域が多い。バイオトイレには水資源保全などのメリットもある」と強調した。
この後、実際にバイオトイレを設置している旭山動物園など三団体が利用状況を報告した。

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バイオトイレ 1万8千人利用 黒岳 協力金支払い35%
北海道新聞(2004年10月1日)より抜粋

 大雪山系黒岳(1,984メートル)で今季から本格稼働した常設バイオトイレの利用者は当初見込みの10,000人を大幅に上回り18,275人に達した。上川支庁が1日、6月19日から9月28日まで102日間の解放期間の状況をまとめた。
バイオトイレ(一棟、便槽4つ)は、おがくずをかくはんしたり、太陽光発電の電力で温めて微生物を活性化させたりして、屎尿を分解する。環境悪化の原因となる登山者のトイレ問題を解決するため、道が昨年秋、4700万円をかけて道内の山で初めて設置した。
上川支庁によると、1日平均の利用者は179人。最も多かったのは7月18日の820人だった。トイレの屎尿分解能力は1日当たり200人分だが、利用者が200人を超えたのは20日間あった。
このため、おがくずが濡れて屎尿の分解ができなくなり、当初2回の予定だったおがくずの交換は結局5回に上った。
同支庁は、通季開放に当たり、1日平均130人、多い日でも500人と予測していたが、「衛生的なことが好まれ、登山者の利用が集中した」とみている。
また、設置期間中の経費を受益者負担してもらう狙いで、利用者には1回200円の協力金を求めたが、実際に支払ったのは全体の35%にとどまった。ただ、利用者が多かったため、経費とほぼ同額の129万円を集めることができた。
同支庁は来季に向け、トイレに発電機を設置しておがくずの温度を保ち、分解能力を向上させることなどを検討していく考えだ。

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編集長の直言「クローズアップ現代」も取り上げた旭山ZOOと「バイオトイレ」について
あさひかわ新聞(2004年9月28日)より抜粋

 前週、前々週の二回に分けて、菅野浩・旭山動物園前園長のインタビューを掲載した。そのインタビューの中で、記事には書かなかったのだが、「バイオトイレがあったからこそ、こんな異常とも言える入園者数に対応できたんです」と意外な話をされたのが印象に残った。 園長時代のこと。「ゴールデンウィークには、天気が好いと大混雑になりましてね。その頃のトイレは汲み取り式です。満杯になって使用禁止にせざるを得ない。バキュームカーを呼んだんだけど、動物園通りは大渋滞ですから。警察にお願いし、パトカーに先導してもらってバキュームカーが到着したなんてこともありました。 トイレには、本当に苦労しましたよ。どこにでもポンと置けるバイオトイレがなかったら、今の入園者には対応できなかったでしょう」と。
この欄でも第二回日本環境経営大賞を受賞した折に「オメデトウ」と書いたのだが、地元企業の正和電工が開発したバイオトイレ。イベント会場や糞害に悩む登山小屋などへの導入が急速に進み、今後は発展途上国の環境問題の救世主として期待されているとは聞いていたが、旭山動物園の人気沸騰に陰で貢献していたとは、気がつかなかった。 確かに、あれだけ人が集まってくるんだから、出る物の量も半端じゃないわなぁ。汲み取り不要、原料はおがくずと多少の電気。数ヶ月に一度入れ替えたおがくずは有機肥料として再利用できるという優れ物。地元旭川産のバイオトイレが、日本一の動物園を支えているなんて、ステキ。
さて、秋。そろそろ入園者も一段落することだろうし、平日の午後二時過ぎ、人がまばらになる時間帯を見計らって、久しぶりに動物園に出かけようっと。

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真下紀子道議がサハリン2の正和電エバイオトイレを視察
メディアあさひかわ(2004年10月号)より抜粋

 「海を隔てたサハリンで旭川発のテクノロジーに出会えるなんて」。真下紀子道議(共産、旭川選出)がにこやかに前に立つのは、旭川の正和電工が間発したバイオトイレであります。
道議会代表団がこのたびロシア・サハリン州議会との交流事業のため同州を訪問した際のワンショット。シェルやモービルといったメジャー資本と日本の三井物産などが共同で天然ガス・原油発掘プロジェクトを展開しているサハリン2。70ヘクタールものエリアに最高6000人もの作業員が働く現場に、バイオトイレを設置してあった。現場責任者からは「建設現場のトイレとしてはもっとも快適だ」と絶賛の声。
「これ旭川の製品なのよ」と喜ぶ真下道議は、「バイオトイレを知らない」という道議には実際に使用してもらって自らが自らが使用法を説明。「『こんなのがあったのか』と驚く議員にちょっぴり鼻高々でした」(真下道議)。

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北からの創造 企業最前線 水・環境対策で世界注目 正和電工 バイオトイレ最大手
日本経済新聞(2004年9月15日)より抜粋

 動物のユニークな展示で人気の旭山動物園。歓声を上げる親子やカップルを尻目に、トイレに直行して便槽内をのぞき込む一行の姿があった。目的はバイオトイレだ。園内に27基あるバイオトイレを視察したのは、15ヵ国の研究者ら2000人を超える。
このトイレを開発するのが正和電工だ。1995年の商品化以来、山小屋や公園、工事現場に浸透し、今年1月には生産台数が1000台を突破。5月には「日本環境経営大賞」の独創的環境プロジェクト賞を受賞した。
バイオトイレにはおがくず式のほか、スギチップ式、微生物培養液式など様々なタイプがある。環境対策を追い風に参入企業は10杜以上にのぽるが、橘井社長は「他社の販売台数は100台未満だろう」と自信をみせる。
だが、ここまでの道は平坦ではなかった。業界でも先発とあって「当初はインチキと疑われた」(橘井社長)。
製品の原型は長野県の企業が開発したトイレ。94年に販売代理店となったが1年後に販売元が倒産。橘井社長が商標権などを買い取り、事業を引き継いだ。
当時は便槽内を攪拌するスクリューが壊れやすく、ヒーターの温度調整も不十分だった。橘井社長は地元企業4社と組み、改良を開始。改良は全体に及んだ。
転機となったのが2000年に山梨県が富士山で実施した実験だ。同社製品を含めた3種類のトイレを登山者に利用してもらい、「頑丈」「においが少ない」といった評価に加え、利用者数でもトップを獲得。それまで年間10数台だった販売台数が10倍に急増した。
開発のアドバイス役を務める北大大学院の寺沢実教授は「多孔質で保水・排水性に優れるおがくずは好気性バクテリアに最適な培地」と複数ある処理方式の中での優位性を指摘する。
最大手の地位を築いた同社にとって、次の一手が海外市場の開拓だ。
バイオトイレは水を使わず、水資源確保と環境汚染に悩むアジア各国からも注目される。1月には中国とインドネシアに計8台を輸出、現地の大学が導入実験を始めた。今月にはシリアやパレスチナ、モロッコからも相次ぎ視察団が訪れた。
既にロシア・サハリンの地下資源開発プロジェクト向けには昨年から輸出を始め、約20台を納入済み。輸出総代理店契約をした三菱商事と連携し、ライセンス供与で現地生産の道も探る。
正和電工は生産設備を持たないファブレス企業だが、製造にかかわる25社の大半が地元企業。橘井社長は「旭川企業の技術の集積として、バイオトイレを世界に発信したい」と意気込む。

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バイオトイレの概要など 正和電工でJICAが研修
北海道建設新聞(2004年9月15日)より抜粋

 正和電工(橘井敏弘社長)で10日、JICAの研修が行われ、同社の水を使わないバイオトイレの概要や施設などを見学した。
今回の研修は札幌市下水道局が1992年度から実施しているJICA研修(集団)下水道維持管理2コースの一環。先月中旬から札幌市内を中心に行われている。
同社を訪れたJICAのメンバーはイエメン、シリア、パレスチナ、モーリシャス、モロッコの5カ国7人。 研修では午前中、バイオトイレに詳しい北大大学院の寺沢実教授がスライドを使って、英語で説明した。 午後からは実際にバイオトイレが設置してある旭山動物園を見学。参加者は水を使用しないトイレに驚いたり、興味津々の表情を示していた。


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気負わずエコロジー 水流さないバイオトイレ 微生物が排泄物分解し肥料に
讀賣新聞(2004年8月19日)より抜粋

 埼玉県加須市の理学療法士、増岡さん宅のトイレは少し変わっている。
外見は、温水洗浄便座が付いた普通のトイレ。よく見ると水を流すレバーがない。「バイオトイレといって、排せつ物を微生物で水と二酸化炭素に分解するため、水で流す必要がないんです」
失礼と思いながら、中をのぞくと確かにおがくずが見える。においが殆どしないのにびっくりした。「トイレットペーパーも合めて一晩で分解してしまうので、においもしないでしょう」と増岡さん。おがくずなどは有機肥料としても使える優れものだ。
昨年秋、この家に越してきたとき、トイレは浄化槽式の水洗だった。ある日、浄化槽を通して側溝にたくさんの水が流れ込み、その水も完全にはきれいになっていないのを目にした。下水道が整備されていたら、水を流すだけで気付かなかった環境への影響が気になり、解体費用も含め150万円もの費用がかかったが、思い切ってパイオトイレに付け替えた。
このトイレは、もともとは垂れ流しが環境問題になっている山岳地域や工事現場用に導入されたものだ。増岡さん宅のトイレを製造した「正和電工」社長の橘井敏弘さんは、「最近は一般家庭でも普及し始めています」と話す。お年寄リのポータブルトイレ代わりの利用も増えているという。
バイオトイレを設置したことで、増岡さんの環境への関心は一気に高まったそうだ。庭を家庭菜園にして、ジャガイモや大豆、キュウリ、トマトなどを堆肥を使って育て始めた。バイオトイレの有機肥料も年に2回の交換時に使うという。ニワトリも6羽飼育し、生ごみをエサに使っている。
「環境は一つのことに目を向けると、色々な問題に繋がっているのがよく分かる。将来は自己完結するシステムがつくれたら」
最後に、増岡さんが「実際にバイオトイレにして、一番喜んでいるのは妻ですよ」と笑った。「トイレの掃除をする必要がないんですもの」


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省スペース身障者トイレ 正和電工バイオ式
日本経済新聞(2004年8月17日)より抜粋

 おがくずを使ったバイオトイレを開発・販売する正和電工は、体の不自由な人が安心して利用できるユニバーサルデザイン(UD)の仮設トイレを開発した。 トイレブースを囲むようにスロープを取り付け、直線方スロープに比べ設置場所の制約を少なくした。公共施設や公園向けに年間20台の販売を目指す。
UDトイレは道立林産試験場と共同開発した。仮設トイレは撤去を考慮し、おがくずを入れる便槽を地中に埋めないため、便槽の高さが小型タイプでも約60cmある。 新型トイレはトイレブースの四面に傾斜路と踊り場を取り付け、車いす利用者でも簡単に入れるようにした。
直線型スロープの場合は入り口前に約6mのスペースを確保する必要があったが、新型トイレでは半分のスペースで設置できる。
現在、ログハウスタイプのUDトイレを製造中で、販売価格は800万円を予定している。


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環境力調査隊 アウトドア好きには困るトイレ問題。これが1つの解決策!
Tarzan(2004年8月25日号)より抜粋

 山に行く。トイレに入る。便座に座る。用を済ませる…。とあるトイレには、その後もう一度座る場所がある。それはなぜか、自転車のサドル。しかもハンドル握って、一生懸命ペダルを漕がなくちゃいけない。排泄したうえに運動とは健康的だけど、これってどういうこと?
ところで、富士山に登ったことがあるだろうか?夏の2ヶ月だけで、登山者は約30万人。トイレの数は少なく、いつも行列している。溜められた汚物はシーズンが終わると大量の水で山の斜面に一気に放出する。 トイレットペーパーは岩肌に線上に残り、汚水は地中に浸み込み、地下水を汚染する。世界に知られる日本の象徴なのに、環境整備ができていないと「世界遺産」への登録が拒否されるのも道理だ。
その富士山のトイレ問題が、やっと解決された。導入されたのは“バイオトイレ”商品名は<バイオラックス>、北海道・旭川の社員10名ほどの小さな会社<正和電工>が開発した製品だ。
仕組みはいたって簡単だ。しかもこのトイレには、ありがたい点がいくつもある。まず、処理能力がすごい。仮に1人3分間=1時間20人で24時間ぶっ続けで使っても、汚物も紙も問題なく処理できる。50度以上で処理するため、悪性の有害菌は死滅し、無臭になる。オガ屑は長い期間使え(交換は年に2〜3回)、そして最後には理想的な堆肥に生まれ変わる。 水を使わないので上下水道が必要なく、山岳地帯や開発の遅れた地域でも有効だ。だから、正和電工には多くの国の政府や大学から、視察が相次いでいる。
バイオトイレの発想は、昔からあった。しかし、これまでに様々な会社がトライしては玉砕。死屍累々の山を乗り越えて、やっと実用化にメドが立ったのだ。
「バイオトイレは今まで信用がなかったけど、それは処理能力が弱く、故障が多かったから。 うちではオガ屑の攪拌効率を上げるスクリューを開発するなどして工夫し、処理能力を飛躍的に向上させましたよ。それに強度も上げて、初めて実用可能なレベルに引き上げたんです」とは、バイオラックスの開発者、正和電工の橘井敏弘社長だ。
スクリューの開発や強度。こう聞くと問題は単純なことだ。でも、そのシンプルな問題を解決する陰には、苦労して取得した数々の特許や意匠の力がある。今年、「日本環境経営大賞」の独創的環境プロジェクト賞を受賞したのも、その表れ。他の受賞企業に大企業が名を連ねるなか、小さな正和電工の頑張りはうれしい。
こんな良いものだったら、マンションやアパートへの適合、設置費用の問題などがクリアできれば、山だけじゃなく都市部でも使える。だが、今のところバイオトイレは「汲み取り式」扱い。水洗式優先の日本では、下水の通った地域では原則使用できない。残念…。
「だから法律を改正しないと。水不足、下水処理場の限界、断水の問題などが、水のいらないバイオトイレで解決できるんですから。少なくとも50年後は必ず日本の国策になってます!100年後は、世界中殆どがバイオトイレになっているかもしれませんよ」
苛酷な山での先行的な使用例を見れば、バイオトイレの良さがよく分かる。山で有効なら、電気の引かれた街ではもっと楽々使える。「電気のない山では太陽熱や風力で発電し、ヒーターやスクリュー、バッテリーを使う。でもそれだけでは不十分。そこで不足分は自転車のペダルを回し、人力でオガ屑を掻き混ぜてください(笑)」
あっ、だからトイレ内で自転車に乗らなくちゃいけないのか。山は自分の足で登るもの。自分のブツを自分の足の力で処理するのも、登山の一部だ。これくらい、何の苦労があるというのか。調子に乗って他人の分まで漕ぎすぎてしまわないかが、むしろ心配かも。


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悪臭対策も最先端 動物ふん尿バイオ処理 旭山動物園 野積み解消へ実験中
讀賣新聞(2004年7月28日)より抜粋

 動物園で飼育している動物の糞尿を人間用のエコトイレを用いて短時間に堆肥化する実験が、日本最北の動物園・旭山動物園で行われている。糞尿は、多くの動物園で野積みにされ、その処理が問題となっており、この試みは、画期的な方法として注目を集めそうだ。
旭山動物園で試験的に導入したのは、地元・旭川市のメーカー・正和電工の「パイオトイレ」。おがくずに潜む微生物を利用して糞尿を水と二酸化炭素に分解して処理できる。これまで、人間のし尿処理用として、仮設型のトイレなどが、山小屋や工事現場などに導入されていた。
同動物園に試験的に導入したのは昨年末。ライオンやヒョウ、ヒグマなどのいる「もうじゅう館」の獣舎内に設置し、一日で獣舎の動物十五頭分や残飯の一部を処理している。実験開始からの半年間で、おがくずを交換したのも二回だけで、良好な実験結果が出ている。
動物園では通常、糞尿を園内に野積みなどして、自然に土に戻るのを待つ方法が一般的。気温や風向きなどの条件によっては、周辺の人家まで悪臭が漂うケースもあった。旭山動物園でも、これまで敷地内の片隅で野積みにしていた。札幌市の円山動物困では、各獣舎からから堆肥舎に糞尿を集めた後、敷地内で土をかけて発酵させて処理している。臭気の苦情などはないが、病虫害の発生などが懸念されている。
旭山動物園では、園内の各獣舎にも設置を考えているが、設置場所やコストなどの課題も残っている。同動物園では「課題はあるが、環境問題にはきちんと取り組んでいきたい。処理後のおがくずも堆肥にし、完全リサイクルを実現したい」と話している。


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黒岳バイオトイレ 協力金払う登山者は3割 モラル頼み 運営にも支障
北海道新聞(2004年7月27日)より抜粋

 バイオトイレはおがくずを温めて微生物を活性化させ屎尿を分解する。増加する一方の登山者の屎尿処理問題を解決するため、道が昨年9月、山頂南西の石室(1,900メートル)横に設置し、今年6月19日から本格稼働した。
トイレを管理する大雪山国立公園上川地区登山道等維持管理連絡協議会(環境省や上川支庁、地方自治体など11団体)によると、今年は9月下旬までの期間中、管理人の人件費や、屎尿を分解するためのおがくずなど資材費のため、少なくとも約130万円の経費を見込んでいる。 ところが、7月19日まで1ヶ月間は、トイレ利用者6,217人に対し、協力金は40万8,919円で、33%の登山者しか協力金を払っていない計算だ。
1回200円の協力金は、トイレの入り口近くにつるした箱に投入する仕組み。支払いを任意としたのは、国立公園内で強制的な有料トイレとする条件が整わないためで、額は全国の山岳トイレの利用料を参考に決めた。
トイレの管理人は隣接する石室の管理人が兼務し、時折、様子を見に行く。協力金を払わない登山客には「お願い」するが有料トイレではないため強制はできず、登山愛好家の良識に頼るしかないのが実情だ。
黒岳は例年、7月下旬が登山客で最も混雑する。同協議会は「環境に配慮し、登山者の利便性を図って設置したトイレ。運営にぜひ協力して欲しい」と話、登山客のマナーに期待をかけている。


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バイオトイレで山すっきり 昨年秋、大雪山・黒岳でも実現
赤旗しんぶん(2004年7月22日)より抜粋

 入山者の急増で山の環境問題が深刻になっています。環境保全に欠かせない「山とトイレ」の問題に早くから取り組んできた日本共産党前道議の山根泰子さんに寄稿してもらいました。

押し寄せる登山者による登山道の崩壊や糞尿の後始末などは、個人のマナーだけではすまない問題です。とくにキャンプ地になくてはならないトイレや、携帯トイレ使用の為のブースの整備はいそがなければなりません。
私は「山のトイレを考える会」に入会、4年前に全道の山のトイレ実態調査に参加し、トムラウシ・新得登山口を担当しました。以前は10台も入ればと思われていた登山口の駐車場は、拡張されて70-80台もの広さになり、周辺は汚れ放題という状況でした。
1999年に道議会で「山のトイレ」問題を質問し、以来、調査とトイレ増設にむけての運動に取り組みました。そして、2002年にトムラウシの新得登山口と沼の原登山口にバイオトイレが設置されました。
また、大雪山・黒岳の石室(石を積んで作った登山者用の小屋)隣のトイレはひどいもので、その下の池から飲料水を汲み上げていることもあり、急ぎ対策が求められましたが、所管がはっきりせず何年も放置されていました。私はそのひどさを写真にとり、道議会環境委員会で再び取り上げました。雪山の銀座通りともいわれ、大宮のどこに行くにも通り道であり、キャンプ場でもある石室のトイレを何としてもと言い続けました。
環境部も放置できず、ついに、国・道・上川町が協力し、「風力」「太陽光」「人力」によるバイオトイレが造られ、昨年9月中旬オープンしました。
山のトイレ問題はこうして一歩前に進みましたが、課題も多く残されています。今年も6月に全道の山のトイレの調査が行われました。それをもとにした山の環境を守る施策を期待しています。


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脚光浴びるバイオトイレ
財界さっぽろ(2004年8月号)より抜粋

 バイオトイレというのをご存じだろうか。これは微生物の働きで排出物を水と二酸化炭素などに分解する仕組みで、便槽の汚物とおがくずをスクリューでかき混ぜ、ほぼ一昼夜で有害菌を死滅させ、においのまったくない有機質肥料に変えるという“優れもの”だ。 水を使わずに処理できるため、水環境を汚染しない環境に優しい“エコトイレ”と言えるものだ。
このトイレを開発、製造販売しているのが正和電工(橘井敏弘社長、旭川市)。全国のキャンプ場を始め、国立公園などで採用されているほか、下水道整備が遅れている中国、フィリピンなど海外からも注目されている。 今年4月には三重県などが主催している環境に配慮した企業に贈られる「日本環境経営大賞」の独創的環境プロジェクト賞を受賞している。
「環境問題の救世主になりうる」と評判のバイオトイレであるが、それだけではない。今年11月から我が国では家畜の屎尿処理が義務づけられる。これの対策としてメタン発酵が救世主のように言われているが、残りカスの引き取り手があっての話で、無い場合にはその処理に苦慮するというのが一般的な見方だ。
バイオトイレだと水分が蒸発しているうえに、体積が小さいので土壌改良などに使わなければならない量がぐっと少なくて済む。バイオトイレは屎尿処理の排出抑制にも力を発揮するのだ。
地元・旭山動物園では昨年11月から動物の屎尿処理用としてもうじゅう館の飼育舎で利用実験を行っている。半年間で便槽のおがくずを入れ替えたのは一回。食べ残しのエサも処理しているが「衛生的で良い」と好評だ。また、同じ北海道では黒岳の石室横にも設置されており、「環境保全に役立っている」という。
10月には旭川で「バイオトイレに関する産学連携シンポジウム」(主催・北大 共催・正和電工)を開催する予定だ。


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山小屋に工事現場にバイオトイレ大活躍 旭川の製造会社 問い合わせ続々
讀賣新聞(2004年7月2日)より抜粋

 登山ブームを背景に、屎尿問題が深刻化する中、旭川市の正和電工(橘井敏弘社長)が製造する「バイオトイレ」の生産台数が千台を突破した。全国各地の山小屋に配備され、好調な売れ行きをみせる一方、ロシアの採鉱現場でも導入されるなど、海外からの注目も集めている。橘井社長は「トイレ問題は万国共通。さらに改良を加え、あらゆるニーズに対応したい」と意欲を見せている。
バイオトイレは屎尿処理に水を使わないため、水道を引けない山岳地域や工事現場の設置に適している。
道内では大雪山系の登山口や山頂に設置されているほか、札幌市の滝野すずらん丘陵公園や旭川市の旭山動物園でも導入。陸上自衛隊も仮設トイレに採用しているほか、富士山ではこれまでに約20台が稼働し、この夏には山頂や登山口などに18台が増設される。
また、ロシア・サハリン州の石油・天然ガスの採掘現場でも、日本企業の現地法人が計約20台を導入している。中国やインドネシアなどの下水整備が不十分な地域からの問い合わせも相次いでおり、海外にも市場を拡大する勢いだ。
橘井社長は「バイオトイレは臭いもほとんどない。分解後のおがくずは有機肥料に利用でき、環境への負荷はゼロに近い」と自信を見せている。
価格は、仮設型タイプで約130万円から。一般家庭用や畜産業用タイプなども販売。


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