有機物リサイクルシステムで持続可能な社会を
正和電工株式会社
自然の力で分解できない大量の糞尿は土壌汚染、そして環境破壊へとつながります。正和電工のバイオトイレシリーズはこうした問題の解決に取り組みます。 バイオトイレBio-Luxイメージ バイオトイレBio-Lux国土交通省認定・新技術NETIS No.HK040017-A
   
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普通のオガクズで分解できるバイオトイレ『Bio-Lux』が話題

工業技術新聞1月20日

 正和電工は、昨年の11月20日〜22日まで東京ビッグサイトで開催された「トイレ産業展」でバイオトイレ「Bio-Lux」(バイオラックス)を出展し、好評を博した。
 同社の「Bio-Lux」は、従来の分解型トイレ製品とは一線を画す画期的な機能を有するバイオトイレとなっている。
 最大の特長は、従来製品では排泄物の分解に用いられていた専用のオガクズや菌(微生物)は不要で、一般の普通のオガクズで分解できることにある。
 これは排泄物や生ゴミの成分のほとんどは水分であるが、Bio-Luxはこの水分をオガクズに保水させ、加熱し、スクリューで撹拌・蒸発させるというメカニズムで分解させるためである。
 水分は臭いを発生させることなく蒸発。残った10%の固形物は微生物分解し、発散させる。
 排泄物に含まれる腸内細菌と自然界に生息する微生物の働きにより、水と二酸化炭素に分解処理するので特別な菌は不要。また、排泄物中の蒸発も分解されない無機成分(窒素、リン酸、カリウムなど)は残さとして残り、粉状態でオガクズに吸着する。
 オガクズは年に2〜3回の目安で交換。使用後のオガクズは理想的な有機肥料として利用できる。
 こうしたメカニズムで分解を行うBio-Luxは水を利用しないことも大きな特長となっている。
 水を必要としないため、下水施設および汲み取りが不要。移動も可能なことから場所を選ばず設置できる。
 しかも、無臭で衛生的などトイレ設備の悩みを一気に解決したバイオトイレとなっている。
 このように優れた機能を数多く有するBio-Luxは、国土交通省の新技術に認定(NETIS登録)されている他、「ものづくり日本大賞優秀賞」(経済産業大臣表彰)、「優秀環境装置表彰」(日本産業機械工業会会長賞)、「林野庁長官賞」(日本木材総合情報センター)、「環境大臣賞」(日立環境財団主催環境省・優秀賞)など数多くの賞を受賞している。
 Bio-Luxは、屋外はもちろん災害用、介護用などあらゆるシーンで利用できる様、数タイプがラインナップされている。
 特に屋内用については、国が「下水直処理区域の建物内に水洗以外の仮設トイレを設置すること」を認めた見解を示したことから導入が活発化し、豊富な導入実績を誇っている。

札幌商工会議所の「ものづくりスペシャリスト」表彰

北海道経済2019年2月号

正和電工“バイオトイレ女性探偵団”
 水を使わず、おがくずを活用し環境にやさしいバイオトイレの製造販売を手がける正和電工。多数の特許を取得し積極果敢にビジネス展開を試みる元気企業としても知られるが、社内には「バイオトイレ女性探偵団」なるチームも編成。“女性が快適に使える仮設バイオトイレ”の開発に情熱を燃やしており、その取り組みが高く評価され、このほど札幌商工会議所から「ものづくりスペシャリスト表彰」の知的財産部門で優秀賞を受けた。
 同社で開発したバイオトイレ「バイオラックス」は、「トイレ自体が汚物を処理するトイレ」。おがくずを活用して「し尿」を完結処理し、おがくずの脱臭効果で無臭なことも主な特徴の一つ。とりわけ仮設用は好評で災害時のトイレ対策としても、注目を浴びている。そんな中、女性探偵団が女性目線を活かして開発したのが、女性用の仮設バイオトイレ「KKL型」。「きれい」で「快適」な「レディ(女性)のお部屋」をコンセプトに2015年12月、意匠権を取得したもので、これらの頭文字をとりネーミング。
 女性探偵団のメンバーは「4人いるので、いろんな意見を出し合いアイデアを反映させた」。建設業関連を中心に全国各地から引き合いが来ているという。

流さず、臭わず、バイオトイレ

朝日新聞2019年1月7日

「水頼みには限界」方策探る
 水を流さなくていいトイレがある。正和電工が売り出す「バイオトイレ」だ。20年ほど前から、橘井社長が開発を重ねてきた。
 きっかけは母の介護だった。病院に見舞いに行った時、母が気まずそうに、おまるを隠した。「部屋ににおいがしないトイレがあればいいのに」と思った。
 使ったのはおがくずだ。し尿の9割は水分で、1割が有機物。わずかに無機物も含まれる。おがくずの中で水分を蒸発させれば9割が消滅し、有機物もほとんど微生物に分解されるという。
 排便後、スイッチを入れると鉄製のスクリューが回転し、おがくずと排泄物を混ぜる。同時に温度を約50度に保つヒーターが作動し、大腸菌を死滅させる。においの元も消滅、分解されるため、水洗トイレより臭わない。残る無機物を含むおがくずは肥料になる。
 完成第1号のトイレはソファ型にした。普通のソファに見えるが、座面をめくれば便器が現れる。20年ほど使っても、においはしない。

 この技術を応用して、現在までに約40種類のトイレを開発してきた。現在、年に200〜300件の発注が国内外からある。設置場所は知床や富士山から、ベトナムの世界遺産ハロン湾まで様々。災害時に避難所で使える個人用トイレも作った。大雪山系黒岳に設置されたトイレは無電源式で、自転車のペダルをこいで、おがくずを混ぜる。
 「公共の水道は課題が多すぎる」と橘井社長。「水道を作るのは時間も、水もお金もかかりすぎる。大地にも限界があるので、水洗トイレを続けるのには限界がある」と話す。
 これまで、アジアやアフリカだけでなく、ヨーロッパや中南米など世界中から、約50カ国の人たちが見学にきた。橘井社長は「日本より、世界はもっと早くトイレの問題を意識している」と感じている。「これから、必ず水のいらないトイレが必要になる。人類が求めるトイレを作っていきたい」