有機物リサイクルシステムで持続可能な社会を
正和電工株式会社
自然の力で分解できない大量の糞尿は土壌汚染、そして環境破壊へとつながります。正和電工のバイオトイレシリーズはこうした問題の解決に取り組みます。 バイオトイレBio-Luxイメージ バイオトイレBio-Lux国土交通省認定・新技術NETIS No.HK040017-A
   
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公開実験報告 旭山動物園

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旭山動物園のトイレ問題を実証検分する
(夏季節の入園者総数 1,225,931人)
寺沢 実(北海道大学)、橘井敏弘・佐藤仁俊 (正和電工(株))
122万人分の屎尿処理
 北海道旭川市の旭山動物園が「月間の入園者数が日本一」になったと報道された(平成16年7月、8月)。野生動物の生態を、「行動展示」と称し、見せ方の工夫に努めた事が功を奏した結果である。来園者の高い評価がマスコミを通し全国へ広がった結果、全国各地から見学者がどっと押し寄せた。動物園に向かう人々の車、車、車。車の渋滞問題、駐車場不足問題が表面化した。加えて、「トイレ問題」も浮上した。
 人口36万人の都市旭川に、夏場の半年間で約122万人以上の人が旭山動物園に押し寄せたのである。動物園内には、既設の汲み取り式トイレが3ヶ所あったが、とてもこれでは間に合わない。増設するには時間がかかり、急場をしのぐ事が出来ない。そこで、設置が簡便で、水を使わず、臭いのしない、「オガクズ方式のバイオトイレ」S-50F内蔵のバイオラックス10台が追加設置された。その結果、これまでに導入されていたバイオトイレと併せて27台のバイオトイレで、122万人を超える入園者に伴うトイレ問題に対処し、これを見事解決したのであった。
 しかしながら、問題が無かった訳ではない。(1)トイレの数がまだ十分ではなく順番待ちが長い、(2)時にトイレの排気口より臭いが出る、などの苦情があった。(1)のトイレの数が少ない事に関しては、予算との兼ね合いで、いずれ解決可能である。また、臭気発生の原因は、トイレの処理能力を超えて使用した事による「許容量オーバー現象」であり、これもトイレの数を増やすか、大型の装置の導入で解決可能である。しかし、今シーズンの入園者急増への対応には間に合わない。そこで、緊急措置として、過剰使用により水分で濡れたオガクズの交換を頻繁に行うことで問題解決を図った。この作業はかなり大変であったが、何とかシーズンを乗り切った。平成16年夏季節6ヶ月間で約122万人の来園者の屎尿処理は、課題を残しつつも、結果的に完結できた。ちなみに、取り出された濡れたオガクズは水分を蒸発させ乾かすことで現役復帰することになる。
 旭山動物園に設置され稼動しているバイオトイレの実情を確認する為に、学者や研究者が動物園内のトイレ見学に多く訪れるようになった。マスコミを通して「水を使わない」を特徴とする環境にやさしいバイオトイレが、旭山動物園の事例を踏まえて全国へ発信され、世界からも見学者を呼び寄せている。
夏季6ヶ月間の入園者数の推移
 旭山動物園における平成16年の入園者数の推移を振り返ってみよう。ゴールデンウィークの4月29日に開園し、入園者数は29日9,304人、30日4,992人、5月1日20,407人、2日43,293人、3日14,691人、4日9,310人、5日25,364人であった。ゴールデンウィーク期間中の天候が悪かったにもかかわらず、4月29日から5月5日迄の1週間で127,361人もの来園者があった。
 その後、月間入園者数の推移は、4月14,296人、5月198,064人、6月155,300人、7月185,461人、8月321,500人、9月209,051人、10月142,259人であり、10月18日に閉園した。期間中の入園者数は、合計1,225,931人となり、過去最高を記録し、月間入場者数日本一を達成した。予想をはるかに超えた人気の高さに、関係者から驚きの声が上がっている。
バイオトイレの設置状況
 旭山動物園の入園者数は、平成8年には26万人に落ち込んで、閉園を考えたことがあったそうである。その後、飼育係や所員が知恵を出し合い、「野生動物の行動展示」という新しいアイデアを展開させ、徐々に有名となった。入園者が年々増加し、平成15年には、82万人が訪れる動物園へと脱皮していた。平成13年に一旦伸び悩んだが、翌14年からは入場者数がうなぎ登りに増え続けた。
 このような状況に合わせて、平成16年3月現在、すでに17台のバイオラックストイレが設置されていた。場所は正面入り口右側に常設9台、北極クマ館内部に常設6台、仮設トイレが2台であった。合計17台のうち、3台は正和電工より支援貸し出しのトイレである(正面トイレ常設:1台、仮設トイレ:2台)。
 平成16年度には、これまでの入園者数の増加状態から言って、100万人に近づくのではないかとの予測の元、新たにS-50F型内臓の仮設トイレ10台が追加配備された。しかしながら、ふたを開けてみると、122万人という予想を遙かに超える入園者数の増加があり、設置したバイオトイレの許容量を大幅に超える屎尿の処理を担当するはめになった。トイレの前はいつも行列が出来る程で、バイオトイレ10台の増設にもかかわらず、恒常的にトイレが不足した。平成17年度は、130〜140万人の入園者を予測せざるを得ないような状況になっており、種々の対策を迫れられている関係者からは、嬉しい悲鳴が上がっている。
トイレの不足
 平成16年夏の旭山動物園の入園者数は、6ヶ月間に122万人以上あった。衣服などの異物投下によるスクリュー停止事故が2回あったが、結果的に27台のバイオラックストイレが、入園者のトイレ問題を解決した。しかしながら、許容量オーバーで、臭気が発生する等の課題は残った。
 許容量オーバーの頻繁な場所は、正面入り口、北極クマ館、東門入り口仮設の3箇所で、これらは、もっとも入園者の人気が高く、人が大勢集まる場所である。入園者のピーク時には、2〜3日間隔でのオガクズ交換作業が必要であり、他の場所でも10〜15日に1回程度の頻度でオガクズ交換を行うなどの緊急処置を余儀なくされた。10台のバイオトイレの追加導入があったが、122万人の屎尿処理にはトイレの絶対数が足りなかった。
 バイラックストイレには、処理能力に応じた機種が豊富にある。ゆえに、入園者数に見合ったトイレの機種と台数との適正選択を行い、オガクズ交換作業が3ヶ月に1回程度になるように調整すれば、使用者、管理者ともに快適なトイレを楽しむことが出来るであろう。あと20台はほしいところである。
冬の動物園開園
 旭山動物園では、平成16年11月3日から平成17年3月27日まで「冬の動物園」が開園している。冬の旭山動物園が開園され始めて、5年目になる。北国の動物園は、冬は閉園して、冬ごもりするのが常識であった。主な原因は、やはりトイレ問題である。水道の凍結により、冬場は既存のトイレが使えない。旭山動物園は、この北国の常識を破って、冬場の開園に踏み切った。それは、冬でも快適に使える「水を使わない」バイオトイレの導入により、トイレ問題が解決したからである。
 旭山動物園へのバイオトイレの導入は、すでに、平成13年から始まっており、その能力の高さが関係者に認識されて、少しずつその数を増やしていた。平成16年の夏の予測を遙かに超えた入園者の急増によるトイレ問題をみごとしのいだ実績をもってすれば、冬場の入園者数からいって、今年の冬の開園におけるトイレ問題は無いに等しい。入園者には、順番待ちをすることなく、十分に快適な、臭いのしないバイオトイレを楽しんでもらえるはずである。
 冬の旭山動物園の目玉として、夏の人気もの北極熊やアザラシの豪快な遊泳等にくわえて、「ペンギンの散歩」が話題を集めている。この散歩は、ペンギンの運動不足を解消する意味もあって一石二鳥であると言う。平成17年1月には、「オラウータンの飼育展示場」も新たに完成した。この動物園ならではの、数々の動物の行動展示への工夫が、更に話題を集めている。これまでの冬季入園者数は、平成16年11月34,399人、12月14,123人、平成17年1月51,009人と発表されている。3月27日の閉園まであと何人の入園者があるのか、結果が楽しみである。
バイオトイレの設置内訳
 旭山動物園内のバイオラックストイレ27台の設置内訳を見てみよう。
 (1)正面入り口・常設9台(バリアフリー大:1台、女性用:4台、男大用:2台、男小用:5台)
 (2)北極クマ館・常設6台(バリアフリー大:1台、男小用:1台、女性用:3台、男大用:1台、男小用:3台)
 (3)正面売店前・仮設男女用:1台、女性用:2台
 (4)ペンギン館横・仮設男女用:2台、女性用:1台
 (5)オラウータン館付近・仮設男女用:1台、女性用:1台
 (6)東門入り口・仮設男女用:1台
 (7)東門カバ付近・仮設男女用:1台、および
 (8)北極クマ館付近・仮設男女用:1台、女性用:1台
 の計27台である。
122万人の屎尿
 ところで、入園者122万人分の屎尿処理を、水洗トイレ方式で行うとすると、どうなるであろうか?朝9時の開園、夕方5時の閉園までの8時間、ずっと園内にいる人はまずいないであろうが、入園者は、少なくとも2〜3回くらいはトイレを利用するであろうと仮定する。すると使用回数は、122万人x2〜3回で244〜366万回となる。一方、旭川市の人口は36万人であり、下水道の普及率は100%に近い。従って、1人が1日に5〜6回トイレに行くと仮定すると、36万人x5〜6回で、180万〜216万回のトイレ使用回数となる。この回数は、122万人が訪れた旭山動物園でのトイレ使用回数にくらべると約70〜60%である。すなわち、動物園に訪れた人々の排出する屎尿を、水洗トイレ方式で処理すると、現在の旭川市36万人の排出する屎尿由来の汚水の1.5倍強になる汚水を、これまでの市民の屎尿の汚水処理に加えて、新たに処理することが必要となる計算になる。
 この計算の元になった数字は、平成16年夏季の入園者数であり、平成17年およびそれ以後に予測される増加分は入っていない。将来の増加分を加味すれば、旭川市民の排出する屎尿汚水量の2倍以上の屎尿汚水量となる可能性が高い。その汚水の処理のために、動物園内での水洗トイレの新設(どれくらいの規模?)、膨大な量の下水管の埋設(何キロメートル?)、処理場の新設(既存施設の2倍以上の処理能力)、下水処理場維持の為の人件費の増大(どれほど?)、などなどを考えると、いったい新規投入費用、維持費用にいくら用意すれば良いのであろうか? 
 平成16年夏の入園者122万人分の屎尿を、不足ながらも、27台のバイオトイレで何とかしのいだ。あと20台ほどを増やすと仮定して、費用の合計はいかほどか。300万円x20台=6,000万円。比較するまでもなく、バイオトイレの導入費の方が圧倒的に安い。ポンと置くだけで、あとは100Vの電源につなぐだけで、その日からトイレが使用できる。バイオトイレの取り柄は、水を使わない、臭いがしない、屎尿を資源化する、くみ取り不要、などいろいろあるが、取り付けが簡便であることが特徴の最たる物であり、震災時などにその迅速な設置が期待されている理由である。しかも、バイオトイレを使用することで、130〜140万人分の屎尿(平成17年予測)が、石狩川を汚すことなく、すべて資源化されるのである。水環境の保全から言っても、ドライトイレの時代が来ていることを、明らかに示す事態である。関係者のご意見を、お伺いしたい。
環境へのこだわり
 北海道の旭川市は、川の街、橋の街として発展してきた。そこに旭山動物園が加わり「旭川」の名を全国ブランドとした。旭山動物園は、自然環境にこだわった野生動物の行動展示への工夫に加えて、来園者の屎尿処理にバイオトイレを採用した。
 一方、ライオン、トラ、クマなど猛獣館の動物の糞尿や食べ残し処理にも、バイオトイレを活用し、臭気の発生なしに資源化に成功している。環境にこだわった各種の取り組みに挑戦し続けている旭山動物園は、その姿勢が評価されつつある。当分の間、旭山動物園の人気は上昇し続けるであろう。しばらくは目が離せない。
 夏場の122万人を超える入園者の屎尿処理、冬場の開園、そして野生動物の糞尿・残飯の資源化処理、も含めて「水を使わない」を特徴とするバイオトイレの果たしている役割は大きい。今後の活躍が楽しみである。
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