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北海道新聞に弊社が掲載されました 2016.1.18

女性用バイオトイレを開発、仮設型 着替えスペースも

 旭川市のバイオトイレ製造販売「正和電工」は、女性用の仮設型バイオトイレを発売した。トイレを覆うプレハブの内部に畳1畳分の着替えスペース、洋服掛けなどを設けたのが特長で、同社の女性社員の声を元に開発。女性が増えている工事現場や、観光地などでの普及を目指している。

 同社のバイオトイレは処理槽内のおがくずに含まれる微生物によって排せつ物を分解する。従来の仮設トイレは中が狭く、身繕いしにくいものが多かったため、約1年間かけて新たに女性用を開発、昨秋に商品化した。
 プレハブ内を壁で二つのスペースに区切り、片方にはバイオトイレを置いた。反対側を着替えスペースにして小物を置く棚や鏡を設置。処理能力が1日に20回程度使えるものと、50回程度の2種類あり、大きさは幅2.6~2.8メートル、奥行きは2.45メートル、高さ1.97メートル。

 NPO法人「日本トイレ研究所」(東京)によると、昨年ごろから全国のトイレメーカーが女性用トイレの製造開発を本格的に始めた。安倍政権が「女性の活躍」を掲げ、有村治子前女性活躍担当相が「快適な女性トイレの普及は、女性活躍や地方創生につながる」などと発言したことが影響しているという。橘井社長は「女性が作業着に着替える必要のある建設現場や農場、イベント会場などで気持ちよく使ってもらえれば」と話す。建設会社や自治体から問い合わせがあるという。

 希望小売価格は、約20回使用が300万円、約50回は350万円(いずれも税別)。着替えスペースを省いたタイプは約20回使用で220万円、約50回使用が260万円。