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北海道新聞2023年11月28日(火曜日)に弊社が掲載されました 2023.12.11

ホタテ殻 1分で粉砕 正和電工 装置開発 受注販売へ

 【旭川】バイオトイレ製造販売の正和電工(旭川)は、ホタテの貝殻を粉砕する装置を開発した。貝殻は通常、廃棄物として処分されるが、カルシウム成分が含まれており、粉末状にすることで土壌改良剤や飼料などとして有効活用できるという。来月中旬から水産加工場向けに受注販売を始める。

 粉砕装置は釜のような形状で、高さは1・1㍍、幅1・3㍍、奥行き74㌢。一度に貝殻15㌔まで投入できる。装置の下部にある回転刃を回すことで、投入した貝殻を最短1分で粉末状にできる。分単位で回転時間が調整でき、粉末の細かさや形状を変えられる。回転時間が長いほど細かい粉末になり、最長5分で自動的に停止する。販売価格は1台319万円。

 同社の橘井敏弘社長が2年前、北見市常呂町の水産加工場から「貝殻を粉砕できる小型の機械があれば」という声を聞き、開発に着手した。平たい貝殻を粉砕するスピードの調整などが難しく、完成まで1年を要した。橘井社長は「ホタテのほかカキやアワビなどにも対応できる。市場は大きいはず。特許も出願中」と話す。