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読売新聞2024年1月17日(水曜日)に弊社が掲載されました 2024.1.17

貝殻 楽に粉砕、再利用 土壌改良材や養鶏飼料に

 バイオトイレや電気製品・機械器具の製造販売会社「正和電工」(旭川市)は、水産加工場で廃棄される貝殻の粉砕装置を開発、先月から販売を始めた。貝殻の処理が楽になる上、処理後の粉末は、農地の土壌改良材などに再利用できる。同社の橘井敏弘社長(76)は「加工業者の仕事が少しでも楽になれば」と話し、特許も出願中だ。

 粉砕装置は、幅1㍍30、奥行き74㌢、高さ1㍍10。途中からすり鉢状になった処理層の底で刃が回転し、貝殻同士がぶつかる力も加わって粉砕する仕組み。一度に15㌔投入でき、最短約1分で粉末状になる。時間をかければかけるほど、粒子が微細になり、タイマーで1~10分に調整可能だ。

 ホタテを対象に開発したが、ほかの貝にも使えないかとの問い合わせも相次いでおり、同社は、カキやホッキ、アサリ、アワビなどにも使えるとしている。

 貝殻は、炭酸カルシウムが主成分のため、粉末にした後は、農地の土壌改良材のほか、養鶏場での飼料やアスファルト化粧材などに使える。未利用資源のリサイクルや環境に優しいことなど、持続可能な開発目標(SDGs)の趣旨にも沿うとしている。

 橘井社長は仕事でオホーツク地方を回っていた時に、山積みになったホタテの貝殻を目にした。貝殻は処理場に運んで処分しなければならず、加工業者から「(一時保管の山積みを)何とかしたい。小型の処理機があれば」という声を聞き、開発に着手したという。刃やモーターの大きさ、処理層の形を変えるなど、試行錯誤し、1年半をかけて完成させた。

 販売価格は税込み319万円。問い合わせは、正和電工(0166・39・7611)。