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あさひかわ新聞に弊社が掲載されました 2020.6.9

2019年度「旭川しんきん産業振興奨励賞」受賞

 旭川信用金庫は旭川市と周辺町で活発な事業を展開している企業を対象にした「旭川しんきん産業振興奨励賞」に旭中芯と正和電工の2社を選出した。

 正和電工は、「駆除シカの分解処理装置」が対象となった。同賞受賞は「介護用バイオトイレ」に続き2回目。
 オガクズを用いて糞尿を分解処理するバイオトイレを製造・販売している同社が、駆除したシカの処理装置を開発したのは2016年。当時、駆除シカの処理方法は大半が「埋める」か「燃やす」のどちらかだった。
 橘井社長は「糞尿の次に生ゴミ処理装置を開発した時、処理に困っている駆除シカにも応用できるとヒントを得て開発に取り組んだ」と説明する。駆除シカを装置内に投入すると、オガクズが骨だけを残して分解する。
 高い処理能力が評価され、今年4月、農水省のホームページに「駆除シカの分解処理装置」が掲載・紹介された。同省農村政策部鳥獣対策・農村環境課の担当者は、「駆除した鳥獣を処理するために国の交付金を受けて実施している全国自治体から集めた、実証例の中から選出しました」と掲載理由を説明する。
 農水省のホームページ掲載後、宮城県や島根県、三重県、兵庫県など全国から、問い合わせや引き合いが寄せられている。
 駆除したイノシシの処理に困っていた、当時の福井県大野市の市長が、この情報を聞き来旭。実証実験を依頼され、2017年1月、同市に装置一式を運び込んだ。10月まで行った実験で、体重80キロ~100キロのイノシシが8~9日で処理された。2018年1カ月に35頭の処理能力があるという報告書が作成され、2019年、同町は同社製の処理装置を2台購入。宮城県田村町も同市を視察し1台を購入した。